NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

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多様な要求に応えるアクセスシステムの作り方

ソフトの組み合わせで多様なサービスを提供

 インターネットの分野では、利用者の多様な要求に応えるために、次々と新しいネットワークサービスが提供されています。NTTでは、実現できるサービスの多様さやサービス提供の迅速さがより重要になっていく時代に対応するため、従来のアクセスシステムのアーキテクチャを刷新する取り組みを行っています。
 ここでは、新しいアーキテクチャとその取り組みについてご紹介します。

背景

 従来、ネットワークインフラは特定のサービスごとに開発された専用的な装置によって構成されており、アクセスネットワークについても同様に専用装置が多く導入されています。そのため、サービス要件に応じて機能を追加・変更するには、装置を部材レベルから開発し直す必要があることが課題となっています。また、ベンダ毎に装置の仕様が異なるため、装置コストの抜本的削減が困難で、かつ装置の保守運用が煩雑といった問題がありました。


図1. FASAによるアクセスシステムの作り方

概要

 新アクセスシステムアーキテクチャFASA(Flexible Access System Architecture)では、アクセス装置を構成する機能を、「ソフトウェア部品」を含む部品カテゴリに分け、それらを自由自在に組み合わせて必要な 機能を提供します。具体的には、アクセスネットワークを利用するお客様やサービス事業者からの要求に基づき、必要な機能については新たに開発した 「ソフトウェア部品」をアドオンすることで、サービス事業者の「すぐにサービスを提供したい」と いう声に応えることができる世界を目指します。

今後の予定
 FASAの実現に向けては、通信産業における多くのパートナーと共に変革を進めていく必要があります。NTTでは、FASAと同様のビジョンを共有する国内外の装置ベンダ、キャリア等と今後連携し、共同検討および共同検証実験を含めたオープンな協調活動を進めていきます。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
光アクセス基盤プロジェクト 光アクセス基盤SEグループ
鈴木 謙一(グループリーダ)
可児 淳一(主幹研究員)
浅香 航太(主任研究員)
太田 憲行(主任研究員)
吉野 學(主任研究員)
氏川 裕隆(研究員)
原田 拓弥(社員)
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1.FASAの特徴