NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

4. 時刻同期機能

 10G-EPONは、その広帯域性を利用し、これまでPON装置に収容されていたマスユーザのみならず、ビジネスユーザやモバイル基地局を低コストに収容するための装置としても期待されています。このような背景から、周波数・時刻同期機能といったモバイルバックホール(MBH: Mobile Backhaul)の収容に必要な機能を搭載しました。
 モバイル基地局は、出力する電波の周波数精度の確保、基地局間のハンドオーバーの同期、時分割多重での送受信切替タイミング制御、などの目的で、正確な周波数・時刻情報が必要であるため、一般的なモバイル基地局では、併設したGPS受信機から正確な周波数・時刻情報を得ています。PON装置から精度の高い時刻・周波数情報を受け取ることができれば、このGPS受信機が不要となるため、基地局設置コストの低減や設置場所の制限から解放される効果が期待できます。
 10G-OLTがGPS受信機やクロック/時刻信号供給網から高精度な同期基準信号を受け取り、ONUのユーザ側インターフェースからSync-E(Synchronous Ethernet)により周波数情報を提供し、PTP(Precision Time Protocol)によって時刻同期信号をユーザへ提供する仕組みです。

 

図6 時刻同期機能の動作イメージ

図6 時刻同期機能の動作イメージ

 

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