NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

高周波数帯の無線アクセスシステム構築を支える伝搬損失モデル

20-40GHz帯における都市部・住宅地環境伝搬損失モデル

高い周波数帯を用いる次世代の無線アクセスを想定した、携帯電話や無線LANの利用シーンで利用可能な20-40GHz帯の伝搬損失モデルを確立しましたので紹介します。

背景

無線通信システムを構築する際には通信方式の特性評価やエリア設計などを行うために、利用周波数帯における伝搬損失モデルが必要不可欠です。近年では第5世代移動通信システム(5G)で6GHz以上の高周波数帯の利用が想定されていることなどから、無線アクセスシステム向けの高周波数帯での伝搬損失モデル構築が喫緊の課題となっています。
概要
携帯電話や無線LAN等の利用シーンで重要な都市部環境と住宅地環境において、簡単なパラメータから広範囲にわたる伝搬損失を高精度に推定できる20-40GHz帯の伝搬損失モデルを世界に先駆けて確立しました。
今後の予定
本成果はNTTドコモへ成果提供されており、世界的に研究が盛んに進められている第5世代移動通信システムの実用化加速に活用されることが期待されます。今後は、さらに幅広い環境や周波数帯に対応した電波伝搬技術の研究開発に取り組んでいく予定です。
担当者
無線アクセスプロジェクト 無線システム推進戦略グループ
佐々木元晴(研究員)
猪又稔(研究員)
山田渉(主任研究員)
鬼沢武(グループリーダ)
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