NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

現在、弊所での開発は終了しております

離島通信ネットワークをシンプル化!

「衛星回線終端装置SYS-U」を開発

海底光通信や衛星通信により離島に通信サービスを提供するネットワークの旧式な各種装置類を一掃してシンプル化できる「衛星回線終端装置SYS-U」を開発しましたので紹介します。

背景

離島衛星通信は、海底光ケーブルなど有線系インフラの整備が困難な場合や、単一の海底光ケーブルルートが切断されると通信ができず孤立してしまう場合にも、離島に対してユニバーサルな通信サービスを提供します。現行の離島通信設備は、複数の旧世代の伝送装置類が介在する複雑なネットワーク構成となっており、ネットワークシンプル化が課題となっています。
概要

「衛星回線終端装置SYS-U」は、離島通信において本土側と離島側とを接続するために開発した伝送装置で、衛星ルートでは衛星通信モデムが送受信する衛星回線を終端すると共に衛星回線で発生する音声エコーを除去し、海底光ルートでは長遅延回線で発生する音声エコーを除去する機能を提供します。 SYS-Uにより、伝送交換装置との接続インタフェースが高度化されるため、離島におけるネットワークシンプル化を実現します。

 

図1 衛星回線終端装置SYS-Uの概要

 

図1 衛星回線終端装置SYS-Uの概要

 

今後の予定
衛星回線終端装置SYS-Uは既にNTT東西事業会社へ成果提供されています。2015年度末までにNTT東日本管内の衛星2ルート及び海底光2ルート、NTT西日本管内の衛星1ルートに導入予定です。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
無線エントランスプロジェクト 衛星通信グループ
小林 聖(グループリーダ)
浦田 泉(主任研究員)
志鎌 昌宏(主任研究員)
佐川 雄一(主任研究員)
矢野 恵伸(社員)
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1.開発コンセプト