NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

ケーブル収容管再生技術(PIT新管路方式)の適用拡大!

長距離化と縮径化

従来のケーブル収容管再生技術は、再生可能長(150mまで)と管路内径(φ80mm以上)に制限がありましたが、これらの制限を緩和することで適用領域を拡大するとともに、施工能率の向上を図りましたのでご紹介します。

背景

 既設管路を有効活用するため、既にケーブルを収容している管路に追加で新たなケーブルを布設する「多条布設」を進めていますが、管路内の錆や腐食が原因で追加のケーブルを布設できないケースが、多条布設の適用箇所の約半数以上で発生しています。
 そのため、道路掘削による管路増設や他ルートへ迂回などで対応していますが、工事費用の増大や工事の長期化、さらには道路掘削による交通渋滞や騒音、掘削残土の発生など社会的にも多くの迷惑がかかります。そこでNTTアクセスサービスシステム研究所では、ケーブルを収容した不良管路を道路掘削することなく再生する技術を開発しました。しかし、再生可能長に制限があることや内径の小さい管路に対応できないなど適用領域が限定的であったため、適用領域拡大と施工性向上を図りました。
概要

 本技術は、ケーブルが収容されている不良管路を、サービスを中断することなく非開削で再生します。同時に、新たなケーブル収容空間を確保し、耐震性能の向上も図れる技術です。そして再生可能長を最大250mへ延ばし、内径の小さい管路に対応することで全ての不良管路に対応可能となりました。

今後の予定
縮径化したPIT新管路方式は、平成26年度下期から東西事業会社に導入する予定です。
担当者
シビルシステムプロジェクト 管路系グループ
竹下 勝弥(主任研究員)
小泉 輝(研究主任)
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