
1.特殊専用橋の特徴と被災
特殊専用橋は旧標準の専用橋です.現行の一般的な構造を持つ標準専用橋と違い,管路を支える桁が無いために,管路自体が桁の役割を担っている構造になっています.このため,地震時に強度が不足するのではないかという懸念が有りました.特殊専用橋には,鋼管同士を平鋼で溶接し一体にした鋼管結束橋と,鋼管を支える桁が橋の中間部分で分断され不連続となっている片持ち梁橋の二種類が存在しています.図1に標準専用橋と特殊専用橋の種類を示します.
現在まで,特殊専用橋に落橋や光損失を伴うような被災は確認されておりませんが,東日本震災において,一部に変形などの被災が確認されております.
図1 標準専用橋と特殊専用橋の種類
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