
現在、弊所での開発は終了しております
多地点データ集信型衛星通信システム
全国の気象や災害の情報を衛星で一箇所に
衛星通信の広域性と耐災害性の特徴を生かし、海洋を含む全国の観測局からの気象や災害等に関わるセンサ情報を衛星経由で一箇所に集信する、多地点データ集信型衛星通信システムのプロトタイプを開発しました。
図1 システムイメージ
背景
災害に対し安全・安心な社会の実現に向け、気象、海象、地震などの地球観測情報を集約して、災害対策などに役立てることを目的とし、全国規模のセンサネットワークを構築することが望まれています。衛星通信はその広域性と耐災害性からこのような用途に適していますが、従来の技術では衛星中継器の周波数利用効率が低く、サービスコストに大きく寄与する中継器使用料を下げられない問題がありました。
概要
全国規模のセンサネットワークを低コストに実現することを目指し、各地の観測局から衛星通信を利用して集信局で一元的に情報集信する多地点データ集信型衛星通信システムを構築しました。本システムでは、観測局送信信号の時間的/周波数的な最適スケジューリングと動的配置FDMA(Frequency Domain Multiple Access)方式を組み合わせた高効率アクセス制御技術を用います。
今後の予定
商用衛星装置への本技術の実装等、事業導入を目指します。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
ワイヤレスアクセスプロジェクト 衛星通信システム研究グループ
杉山隆利(グループリーダ)、中平勝也(研究主任)、鈴木 義規(研究主任)
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