
6.まとめ
限られた衛星中継器の周波数帯域を有効利用し、全国に散在する多数のセンサ群からの観測データを一括集信可能な多地点データ集信型衛星通信システムの概要を述べ、ETS-VIIIを用いた実証実験によるフィージビリティ検証結果を報告しました。
本システムは、観測局からの信号帯域幅や周波数を動的に変化させながら衛星中継器上に稠密配置する技術、動的配置された信号を一括復調する技術、高精度な周波数同期によりガードバンドを削減する技術などにより、高い周波数利用効率を達成します。実証実験の結果、実衛星を介した状態で10-10オーダーの周波数精度での動的配置FDMAによるアクセスが可能であり、また符号誤り率特性はシミュレーションと比較して劣化1dB以内と良好でした。
![]() 5.実験結果 |
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