NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

映像通信網サービスへのBS/CS110°信号伝送対応技術

より多チャンネルな光映像配信サービスを実現!

伝送帯域を従来のCATV帯からBS/CS110°-IF帯まで拡大することにより、より多チャンネル・高品質な映像配信が可能な広帯域光映像配信システムを開発しました。

背景

 NTTではこれまで、FM一括変換方式によってデジタル映像やアナログ映像などを複数拠点に同時配信する放送型光映像配信システムを提供してきました。近年、従来のCATV帯だけでなく衛星放送からのIF信号をそのまま伝送して欲しいとの要望に応えるため、BS/CS110°-IF信号のパススルー伝送を実現するための技術開発を進めてきました。
概要
今回開発した広帯域光映像配信システムは、従来の伝送帯域に加え、1?2GHzのBS/CS110°-IF信号帯までの広帯域にわたり高品質な映像信号の伝送が可能であり、世の中のニーズに応える柔軟なサービス提供を実現しました。
システムの構成
本システムは、多チャンネル映像信号を一括して光信号に変換する光映像送信装置(TA)、TAからの光信号を増幅・分配する光増幅・分配装置(V-OLT)、お客様宅内に置かれる、光加入者線終端装置(V-ONU)より構成されます。


■開発のポイント
  1. 伝送可能な周波数帯域を拡張
  2. お客様宅のアンテナ設置が不要
  3. BSデジタルアップコンバータが不要となり、客様宅内の配線を簡略化
  4. BS/CS110°-IF帯対応広帯域光映像送信装置(TA)を開発
  5. BS/CS110°-IF帯対応光加入者線終端装置(V-ONU)を開発
  6. 屋外設置用V-ONUを開発
今後の予定
本年度上期中の商用化が決定しており、スムーズなサービス導入、配信エリア拡大化を図るとともに、将来的なニーズも見越したシステム適用領域の拡大等を検討する予定です。
担当者
第一推進プロジェクト 映像システム推進DP
青柳慎一(主幹研究員)、下羽利明(社員)
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1.広帯域光映像配信システムの構成