
現在、弊所での開発は終了しております
FTTH対応先行光配線キットの開発
住宅内配線工事のスキルレス化と工事時間短縮
FTTH大量開通時代に備え、宅内区間の光配線作業性向上、開通コスト削減、さらに、ユーザが満足する美観性と取扱性の向上に向けて、主に新築住宅用として、「FTTH対応先行光配線キット」を開発しました。ここでは、本新規開発物品の概要について紹介します。

図1 FTTH対応先行光配線キット

図1 FTTH対応先行光配線キット
背景
NTTは現在、2010年FTTH3,000万加入を目指し、Bフレッツサービスの普及拡大を精力的に推進しています。今後、予想されるFTTH大量開通時代に備えるためには、住宅内光配線工事の作業効率を向上させて、短期間に大量に開通することが必要になります。ところが、従来の住宅内光配線工事では、光配線に習熟した作業者が特殊な光配線技能や高価な専門工具を用いて行う必要がありました。そこで、屋外の光コネクタキャビネットから宅内の光アウトレットまでの先行光配線区間において、スキルレス化と工事時間短縮を実現する「FTTH対応先行光配線キット」を開発しました。
概要
「FTTH対応先行光配線キット」の特徴は、両端に光コネクタの付いた伸縮性の高い光カールコードを用いることで、現場での光コネクタ取付け作業が不要と なるだけでなく、従来光配線時に必ず行っていた光ファイバの余長処理作業も不要となります。以下に、本キットの構成技術を示します。
① 光カールコード配管配線技術:光カールコードの伸縮性を活かした光配線技術(6曲がり配管(φ16mm)における牽引張力は1kgf以下で通線可能)。
② 光カールコード戻り防止部材:光カールコードによる配管配線後、光コネクタが配管に吸い込まれないようにするための配線物品。
③ 短ブーツ光コネクタ:従来のブーツ(30mm)を約1/4に短尺化した光コネクタ。
④ 引込み用牽引端:光コネクタを挿入するだけで、牽引可能なアダプタ型牽引端。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
アクセスメディアプロジェクト 媒体応用グループ
冨田茂(グループリーダ)、倉嶋利雄(主幹研究員)、板東浩二(研究主任)
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