
4.構成要素の詳細説明
サービスインスタンス
⇒人にわかりやすい言葉を機器が理解しやすい言葉に変換するための重要な構成要素で、抽象的な要求を実現するための具体的な手順を保持しています。サービ スインスタンスが実現する要求は、機器単体で実現されるものだけではなく、複数の機器やサービスインスタンスの連係動作によって実現されるものも含みま す。機器の制御は機器オブジェクトを通して行うことにより、サービスインスタンスレベルでは機器の制御プロトコルを意識しません。また、サービスインスタンスは、抽象サー ビスメソッドとリンクさせるのに必要な情報と、サービスインスタンスを実行するのに必要な機器の情報を保持します。
サービスインスタンス管理機構
⇒抽象サービスメソッドを実現するためには、呼び出された抽象サービスメソッドに該当するサービスインスタンスの検索と、宅内に実在する機器とサービスイ ンスタンスを実行するのに必要な機器との照合と、サービスインスタンスの実行とを行う必要があります。抽象サービスメソッドが呼び出されると、一元的に サービスインスタンス管理機構が一旦処理を受け付け、上記の検索と、照合と、実行とを行います。
機器オブジェクト
⇒各機器の制御プロトコルを意識しないで、共通的な手順で制御を実現するための機器を抽象化した操作オブジェクトです。機器オブジェクトは、制御要求を受 け付けると差異吸収部を通して、実際の機器の制御プロトコルの手順に制御要求を変換、送信し、最終的には実際の機器の制御が実現されます。
機器管理機構
⇒宅内に存在する機器は、ユーザの都合で頻繁に、電源状態、設定状態、設置場所などの状態が変化します。このような環境においても、適切にユーザに満足い くサービスを提供するためには、これら機器の状態を管理しておくことは非常に重要です。機器管理機構は、常にホームネットワークに参加、離脱する機器の監 視と、接続されている機器の情報収集を行い、ホームネットワークに存在する機器全体の状態を管理しています。
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