NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

現在、弊所での開発は終了しております

GE-PONアクセス技術

ギガビット伝送による高速インターネットアクセスを可能とする技術

当プロジェクトは、今後の高速FTTHシステムの開発を行っています。ここでは、現在開発を進めているギガビットイーサPONシステムの主要技術について紹介します。

背景

高速インターネットサービスの普及に伴い、より経済的で、より高速なFTTHシステムが求められています。ギガビットイーサPONは、イーサネットの標準化団体で知られるIEEE(米国電気電子技術者協会)802.3ah(通称EFM:Ethernet in the First Mile)タスクフォースにおいて標準化が進められている次世代アクセス方式の一つです。将来のブロードバンド需要に応えられる広帯域なアクセスパスを確保するとともに、LANで普及しているEthernet技術を活用することによる大幅なコストダウンが期待されています。
概要

図1 ギガビットイーサPONの特徴 Topic1-2ギガビットイーサPONの特徴へリンク

図1 ギガビットイーサPONの特徴

 

 

 ギガビットイーサPONは、上下1ギガビット/秒の伝送速度を複数のユーザで共有するシステムです。これまでのシステムとは異なり、イーサーネットのフレームをATMなどに変換せずそのまま伝送します。従って、伝送処理を行う大部分の機能を既存のLANで用いられている部品で実現することが可能となります。
現在、当研究所で開発中のGE-PONの基本機能は、標準化規格IEEE802.3ahに準拠します。しかし、ブロードバンドサービスを提供するアクセスシステムとして運用するためのシステム機能は標準化対象外です。従って、標準化規格だけではシステムとして運用できません。そこで開発中のGE-PONシステムは、NTTのアクセスシステムとして構成するための上位レイヤの機能として、帯域割り当て(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)、認証、警報監視、セキュリティ機能等を搭載します。

今後の予定
ギガビットイーサPONは、2004年6月に標準化が完了する予定です。当研究所では、標準化と平行し開発を行い、2004年度上期には商用化が可能なシステムを完成させる予定です。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
IPアクセス推進DP
田中孝史(主幹研究員)、藤本幸洋(主幹研究員)
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1.IEEE802.3ah(EFM)の検討対象