
現在、弊所での開発は終了しております
IP上でセキュアな高品質映像配信を実現
IPマルチキャスト制御プロトコルIGAP
IPマルチキャストネットワーク上で認証・課金機能を実現するプロトコルIGAPを開発しました。ここではその概要と、実際にIGAPを用いた映像配信システムについてご紹介します。
背景
デジタルTV放送と同等の高品質な映像配信をIPネットワーク上で実現するには、多数のお客様への同報配信と、不正なアクセスを防ぎ多様なサービスに対応するための認証・課金機能の実現が不可欠となります。
概要
図1 IGAPを用いた映像配信ネットワーク例
IPマルチキャストでは、IGMP(v2)と いうプロトコルを使用してユーザの接続を制御します。但し、接続要求を送信したユーザであれば、誰でも接続できてしまいます。そこで、認証によってユーザ の接続制御が可能なプロトコルIGAPを 開発しました。IGAPは加入者収 容装置(IGAP Router)とユーザ端末(PC, STBなど)に実装されます。ユーザ端末がIGAPを用いて接続要求と同時にユーザの ID、パスワードなどを送信することで、IGAP RouterはRADIUSな どの認証サーバによって承認され たユーザのみにマルチキャストデータを送信することが可能となります。また、接続時間などの情報を課金サーバに送信し、さまざま な課金形態に柔軟に対応することができます。
IGAP Routerとユーザ端末を導入して、約数千ユーザが加入できる映像配信サービスをIPネットワーク上で提供することが可能となります。
今後の予定
IETFにてIGAPの標準化を行い、サービス化に向けての活動を行います。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
光アクセスシステムプロジェクト 映像システムグループ
青柳愼一(主幹研究員)、安藤大介、井筒香、田辺暁弘
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