アクセスシステム技術

波長を柔軟に活用した多様な光サービスを
迅速にお届けするネットワーク

より高速で低コストな光ファイバ通信サービスをお届けするための取り組みです。

取り組み

光アクセスシステム化技術

従来の光アクセスサービスではサービス提供が困難であった、遠隔地や地下等の非電化エリアに向けた通信環境の提供を目的とした研究開発に取り組んでいます。
本検討では、非電化エリアに設置した通信端末に対する光ファイバからの光による給電や、通信端末を必要最低限の時間のみ起動することによる平均的な消費電力の低減、耐環境性の向上を図ることで、IoTセンサ等に向けた通信サービスをさらなる広域エリアで提供可能とすることをめざします。

APNアクセス構成技術・伝送技術

APNの実現に向け、多様なユーザ装置を収容するアクセスノードとして、遠隔波長制御機能・通過/停止機能・集線/分配機能・折り返し機能・取出/挿入機能を有するフォトニックゲートウェイの研究開発に取り組んでいます。
また、APNへの適用を可能とする次世代のアクセス系光伝送技術の確立をめざし、高速・長距離化と経済化を両立するアクセス系伝送技術の創出、更には伝送機能の入替や最適化による抜本的な柔軟性の向上をめざし、様々な伝送レイヤ機能を汎用ハードウェア上のソフトウェア処理で実現する研究に取り組んでいます。

光アナログ伝送技術

多チャンネル映像信号をはじめとする様々な信号を光ネットワークを介しお客様宅まで伝送するために「FM一括変換方式」を中心とした光アナログ伝送技術に関する研究開発に取り組んでいます。本方式は様々な信号を一括して広帯域なFM(周波数変調)信号に変換した後さらに光信号に変換し伝送し、光中継装置での増幅・分配を繰り返しながら光受信装置にて受信した後もとの信号に復調します。本方式は伝送信号をそのまま光信号に乗せて伝送する「強度変調方式」に比べ伝送路の雑音に対する耐力が高く、より高品質で長距離な伝送が可能です。

低遅延FDN技術

ネットワークの伝送時間とエッジ処理の処理時間をトータルで監視し、サービス要件に応じて遅延等の品質をエンド・ツー・エンドで常に低遅延・低ジッタな状態を保ち、サービスを持続的かつ安定的に提供する技術です。
本技術では、エッジ処理含むエンド・ツー・エンドでの遅延時間を情報収集し、高速で品質分析を行い、性能要件を常時満たすように制御を行い、サービスの安定性を図っています。
また、遅延等の変動の大きい無線ネットワークも考慮に入れた光無線連携制御により、無線区間+有線区間の低遅延・安定通信を提供します。

その他研究内容