NTT未来ねっと研究所は、光・電波・音波等のさまざまな周波数帯の物理的な波動を駆使し、光ファイバ・空中・水中等の通信媒体を含む幅広い領域に対して長距離・高速大容量の情報伝送を可能とする通信技術の確立をめざして、研究開発に取り組んでいます。
光ファイバにおける光通信、空中・宇宙空間における無線通信、水中における音響通信の大容量化・長距離化/カバレッジ拡張・低電力化技術を中心としつつ、自由空間光通信などの電波と光の境界領域の通信技術にも取り組み、また、直近の事業への貢献を想定し、伝送技術の高付加価値化にも取り組んでいます。
NTT未来ねっと研究所
所長 赤羽 和徳
NTT未来ねっと研究所では、通信技術の飛躍的な性能向上と新たな利用領域の開拓にチャレンジし、常識を超える世界一・世界初の研究成果創出と、研究成果の社会還元による新たな価値創造をめざしています。
近年のICT技術の目覚ましい進展に伴い、世界中の人々やあらゆるモノがネットワークに接続されつつあるとともに、サイバーフィジカル融合や高精細映像普及なども相まって、ネットワークで伝送されるデータ量は急激に増大し続けています。さらに、デバイスやハードウェアの進化により新たなニーズが創出され、従来の高速大容量といったネットワークの要求条件に加え、低遅延・高信頼性・カバレッジ拡張などの新たな技術的条件がネットワークに求められています。
これからの時代において、人々の生活に欠かせない社会基盤インフラとしてネットワークが利用され続けるためには、これまでの光通信や無線通信で常識と考えられてきた性能限界を打破し、より一層便利にネットワークを利用するための革新的な研究開発が必要だと考えています。
こういったネットワーク自体、さらには、ネットワーク利用が変革しつつある時代において、人類・社会の発展・変革に向け、NTT未来ねっと研究所は、世界トップレベルの通信技術と、これらを最大限に使いこなすネットワーキング技術によって、これまで不可能だったサービス・社会の実現にチャレンジしていきます。