架空構造物にかかる各荷重の定量的把握技術
”系”の不平衡を解消し長期安全利用を実現
電柱・ケーブル等にて構成される架空構造物では、様々な要素が経年にて影響することで、傾き・たわみ等の構造劣化が発生します。本技術は3D点群で設備の構造劣化に着目して検討しました。

図1 劣化の種類と検討の手段
背景
新設時に理論値を基に設計された架空構造物は、様々な影響が経年にて作用することで、傾き・たわみ等の構造劣化が発生します。加えて、設備の点検では、点検者がひびの有無や大きな傾き・たわみがないかを目視にて1本ずつ点検しています。

図2 経年により架空構造物にて発生する構造劣化
概要
これまでは1本ずつ点検等を実施してきた架空構造物において、複数設備を“系”としてとらまえる考え方を導入しました。これにより、今までは構造劣化が発生してから対処療法的に更改等を実施してきましたが、“系”どこにどれだけの荷重が発生しているか(①)、その荷重が“系”にたいしてどの様なメカニズムで劣化を発生させるか(②)、それらの除去・解消方法の検討(③)について明らかにし、設備の長期安全利用を実現します。

図3 架空構造物の構造劣化発生メカニズム
今後の予定
3つの技術を基に確立した知見・ノウハウを事業会社へ成果提供し、点検業務等へ幅広く適用することで、設備の長期安全利用による費用削減を実現したいと考えております。
担当者
アクセス設備プロジェクト 所外設備グループ
和氣 正樹(主任研究員)
石川 聡一(研究員)
石川 聡一(研究員)
|
TOP |
