衛星通信基地局の保守コスト低減とサービス継続性向上
保守性と可用性を向上した大電力増幅部
インフラ衛星通信システム用として今回新たに開発しました、無線信号処理装置(RF装置)内の高い保守性と可用性を有する大電力増幅部について紹介します。
背景
NTTグループは、災害対策及び離島衛星通信システムを提供しています。これらのシステムのRF装置内には、大電力増幅部を備えています。

図1 災害対策/離島衛星通信システムのサービス概要及び、RF装置の構成
概要
離島衛星通信システムでは、離島への保守作業員の渡航費等を抑えるために、高い保守性が求められます。そこで、定期的保守が必要だった従来の電力増幅器に代え、定期保守が不要である固体電力増幅器(SSPA)を採用した、200W出力可能な大電力増幅部を開発しました。

図2 離島衛星通信システム用大電力増幅部の構成
災害対策衛星通信システムでは、無線信号の送信電力を端末数に応じて制御する必要があり、災害発生時に端末数が増加してもサービスを継続できる、高い可用性が求められます。そこで、2台の大電力増幅器を備えることで、接続端末数の増加時に2台の大電力増幅器の出力を合成することで高い電力増幅に対応可能な、大電力増幅部を開発しました。

図3 災害対策衛星通信システム用大電力増幅部の構成
今後の予定
今後は、コスト削減や利便性向上をめざした端末局の開発などを推進します。
担当者
無線エントランスプロジェクト 衛星通信研究グループ
山下 史洋(グループリーダ)
松井 宗大(主任研究員)
松下 章(主任研究員)
西野 満(主任研究員)
松井 宗大(主任研究員)
松下 章(主任研究員)
西野 満(主任研究員)
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