
3.技術のポイント
無線LAN置局設計最適化技術は、図4に示す3つの技術で構成されています。
図4 技術ポイント
① 置局配置設計技術
- 機械学習アルゴリズムを用いた計算により、エリア内に分布するユーザをクラスタ化し、満遍なく高い電波強度が得られる置局配置を算出します。
- 新規にAPを設置するエリアに対する評価に加えて、AP既設エリアに対してAPを増設する場合の評価にも対応しています。
② 無線パラメータ設計技術
- 遺伝的アルゴリズムを用いた計算法(RATOP※2)により、電波干渉を考慮したパラメータ(チャネル、帯域幅、出力、受信感度)を算出します。
- 複数の周波数帯域(2.4GHz、5GHz)から選択して設定可能なAPのチャネル設計評価にも対応しています。
③ スループット評価技術
- ネットワークシミュレータにおける評価パラメータの効率化(トラヒック設定、計算結果再利用)により、無線スループット評価の高速化を実現しています。
- APを従来規格からWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)などに置き換えた場合の簡易的な効果評価にも対応しています。
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