
3. 無線区間の諸元および通信エリア
無線通信区間の諸元を表1に示します。無線通信区間エアインターフェースはARIB標準規格T102に準拠しており、狭帯域デジタル通信方式としてSCPC(Single Channel Per Carrier)、変調方式は4値FSK(Frequency-Shift Keying)を使用しています。無線周波数帯は160MHz帯、チャネル間隔は6.25kHzです。旧来NTTで使用されていたアナログ業務用無線システムと比較し、周波数利用効率が向上しており、同一帯域幅で3倍の通話回線を収容することが可能です。
表1 無線区間諸元
実際にフィールド実験では、高知県高知市内に基地局(アンテナ地上高:102m)を設置し、音声通信機能における通信可能エリアの確認・評価を行いました。音声通信可能ポイントを図4に示します。定点測定、主観評価で音声明瞭であるポイントを図中の薄緑色○印で示しています。結果、郊外エリアにおいては、基地局から約20km程度が通信可能なエリアとなりました。一方、山岳地における通信可能エリアは、基地局から約10km程度でした。
図4 音声通信可能ポイント
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