NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

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設備の劣化進行を考慮した合理的な点検周期の設定

マンホール維持管理手法(STEP2:点検周期の見直し)

これまでの調査データによるマンホールの劣化進行から、補修が必要となる時期までの到達時間を点検周期と定める手法です。これにより、点検周期は10年とすることができ、結果的に現行の5年を延伸することが可能となります。

背景

NTTは全国に約68万個の通信用マンホールを保有しており、その約80%は建設後30年以上経過しています。他のインフラ設備と同様に老朽劣化が懸念され、それら数多くのマンホールを合理的かつ経済的な維持管理が求められています。
概要

マンホールの劣化過程を把握し、リスク管理水準を設定した上で、点検周期を設定する手法の検討を行いました。コンクリート中の鉄筋の腐食による劣化に着目し、調査データを基に腐食進行の傾向を分析しました。その結果、マンホール内は相対湿度が高いため、露筋以降の劣化期の腐食進行は屋外設備よりも早いことが分かりました。その腐食進行速度を用いて、マンホールの点検周期を設定できる可能性を確認しました。

今後の予定
本技術は、平成26年度末までに点検マニュアルに反映され、導入される予定です。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
シビルシステムプロジェクト コンクリート構造系グループ
川端 一嘉(主幹研究員)
森 治郎(主任研究員)
永井 友康(研究主任)
足利 翔(研究員)
勝木 康博(研究員)
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