NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

現在、弊所での開発は終了しております

クマゼミ対策高強度外被型ドロップ光ファイバ(VC)

クマゼミ産卵管による損傷状況

西日本エリアを中心に発生しているクマゼミ産卵管によるドロップ光ファイバ故障を防ぐため、クマゼミ対策を施した「高強度外被型ドロップ光ファイバ」を開発しましたので紹介します。

背景

近年、お客様宅への引き込みに使用されている「ドロップ光ファイバ」において、生物被害による故障が散見されるようになりました。特に西日本エリアを中心に確認されているのがクマゼミによる生物被害であり、これは、クマゼミがドロップ光ファイバに留まり産卵管を刺すことで、中の光ファイバ心線にキズを加え故障に至るといったことが分かってきました。
概要

 クマゼミによるドロップ光ファイバの損傷状況を確認したところ、クマゼミが産卵管を刺すことにより光ファイバ心線被覆を破り、光ファイバ心線が破断、または光ファイバ心線にキズが加わり、経時的変化によりその部分に振動、温度変化等によるストレスが加わり破断に至る場合があることが推測されました。
そこで、クマゼミ産卵管による故障を防ぐため、刺されても故障にならないクマゼミ対策を施した「高強度外被型ドロップ光ファイバ」を開発しました。

 

今後の予定
今回開発した「高強度外被型ドロップ光ファイバ(VC)」を導入することで、クマゼミによる断線故障が低減され、サービス品質の向上、 故障対応に伴う保守稼働の軽減が実現可能です。フレッツ光など光サービスの大量開通が進む現在、今後もサービス品質の向上を 図るとともに、事業会社、施工者のニーズに応え、光サービス開通工事の迅速化に貢献できる技術開発に取り組んでいく予定です。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
第二推進プロジェクト 光工事即応化推進DP
高見沢 和俊(主幹研究員)、大堂 淳司(主任研究員)、倉本 圭太(研究員)
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1.クマゼミの生息域および発生時期