
現在、弊所での開発は終了しております
探査目標を明瞭に捉える巨視的超音波法
巨視的超音波鉄筋コンクリート劣化診断装置
平成22年度にとう道の精密点検で活用された「巨視的超音波鉄筋コンクリート劣化診断装置」について紹介します。 |
背景
社会基盤設備の維持管理においては、設備の劣化状況を正確に点検診断し、劣化状況に応じて適切に補修・補強することが求められます。現在、劣化事象が顕在化してから詳細な点検を実施するというのが現状で、それらは主に構造物の一部を破壊することにより実施されています。そこで、NTTアクセスサービスシステム研究所シビルシステムプロジェクトでは設備を傷つけることなく正確に点検診断を行うことのできるコンクリート構造物の非破壊点検診断技術の研究開発を進めてきました。
概要
従来の超音波法では、コンクリートのような不均質材では受信した超音波に多量のノイズを含むため、目的とする反射波の特定が難しかったのですが、独自の計測手法と波形処理技術を組み合わせることによってノイズを除去し、コンクリート構造物の健全度を評価する上で必要となる部材厚さ、鉄筋位置、ひび割れ深さに加え、コンクリート圧縮強度を非破壊で計測することを可能としました。
今後の予定
巨視的超音波鉄筋コンクリート劣化診断装置を活用したNTT設備の点検診断業務を通じて、計測技術・分析ノウハウの蓄積を行い、さらなる技術改良を進める予定です。将来的にはコンクリート構造物の維持管理・非破壊検査市場に展開することを想定しています。
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
シビルシステムプロジェクト コンクリート構造系グループ
松宮 直規(グループリーダ)
畑 成年(主任研究員)
笹沢 信也(研究員)
畑 成年(主任研究員)
笹沢 信也(研究員)
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