
ギガビットイーサPON(GE-PON)システムの開発
ギガビット伝送による高速インターネットアクセスを可能とする技術
今般開発した、ギガビットイーサPON(GE-PON)システムについてご紹介いたします。
背景
ギガビットイーサPON(GE-PON)は、イーサネットの標準化団体で知られるIEEE(米国電気電子技術者協会)802.3ah(通称 EFM:Ethernet in the First Mile)タスクフォースにおいて標準化された高速光アクセス方式の一つです。将来のブロードバンド需要に応えられる広帯域なアクセスパスを確保するとともに、LANで普及しているEthernet技術を活用することによる大幅なコストダウンが期待されています。
概要

図1 ギガビットイーサPON(GE-PON)システム
- 最大1Gbit/sのアクセス速度を有するアクセスシステムです。
- IEEE802.3ahに準拠しており、マルチベンダ接続が可能です。
- イーサフレームをそのままPON区間へ伝送するため、イーサ系サービスとの親和性が高いシステムです。
- 光ファイバや所内設備を最大32拠点のお客さまで共用できるため経済的です。
- ONU認証機能及び暗号化機能を有し、高セキュリティな通信サービスを提供することが可能です。
- お客様個々の利用状況に応じて、アクセス区間の伝送帯域を動的に割り当てることが可能です。
- リアルタイム性を要求される音声・映像用フレームを最優先に転送し、次にデータ用フレームを転送すると いうような優先制御が可能です。
今後の予定
機能の最適化、更なる高機能化を目標に開発を進める予定です。
担当者
第一推進プロジェクト IPアクセス推進DP
田中孝史(主幹研究員)、立田 努(主任研究員)、石田太郎
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