NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

現在、弊所での開発は終了しております

穴を開けずにガラス越しに手軽に配線できるツールです!

ブロードバンド配線用赤外線光伝送技術『ガラスエクステンダ配線法』

ガラス越しに赤外線で通信することにより、穴を開けるなどの配線工事をしなくても宅内への引き込みや屋内配線延長を簡易にできる技術を開発しました。ここでは、装置構成および特徴を紹介します。
図1 ガラスエクステンダ配線法適用例

図1 ガラスエクステンダ配線法適用例

背景

FTTHに代表されるブロードバンドインターネットサービスの需要拡大に伴って、申し込みに対し迅速に開通することが求められています。しかし、既存の家屋は一般的には光ファイバ?を引き込むことを想定した構造になっていないため、開通工事に多大な稼動がかかる場合があることが、課題の一つになっています。
概要

 ガラスエクステンダ外観(詳細)へリンク ガラスエクステンダ仕様概要へリンク

本技術は赤外線通信を用いて、市販の住宅用窓ガラスを介し100Mbpsの双方向通信を実現する技術です。また、電磁誘導により電力供給も同時にガラス越 しに行えるため、一方に電源コンセントがない場所でも利用できます。ここでは、本技術を使用した新たな配線技術としてガラスエクステンダ配線法を提案して います。通線が難しい既存住宅や穴あけのできない賃貸住宅等への適用が可能です。その他、その汎用性を生かして、様々な用途への配線ツールとしての適用が期待できます。また、施工法についても検討しています。

 

☆特徴

(1)非破壊
⇒配線時、壁に穴をあける必要がないこと。
(2)通信+給電機能
⇒屋外のように一方にコンセントがない場所でも使用できること。
(3)簡易性
⇒設置時の軸合わせに精度を要しないこと。(状態をLEDで容易に確認可能。)
(4)優れた透過性能
⇒ほとんどの住宅用ガラス(ペアガラスやくもりガラスも含む)で利用可能。

今後の予定
研究開発は終了。NTTアドバンステクノロジ社より2004年秋以降に製品化予定
(屋内配線用製品を検討中)
担当者※当記事のお問い合わせは受け付けておりません
第一推進プロジェクト アクセスサービス推進DP
石井比呂志(主幹研究員)、辻幸嗣(主任研究員)、石下洋志
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