NTTアクセスサービスシステム研究所
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ANSL R&D Times

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簡易なシステムでHDTV伝送を実現

ディジタル映像伝送用可搬型ワイヤレスシステムの開発

ディジタル映像の伝送を簡易に実現する可搬型の無線システムを開発しました。ここではシステムの概要を紹介します。

背景

本年内に開始予定の地上波ディジタル放送に向けて、テレビジョン放送網のディジタル化が進められています。また光ファイバによるインターネットの高速化に伴うHDTV(High Definition Television)クラスの高品質映像のニーズの高まりに呼応して、コンテンツ集信系の伝送手段に対するニーズも今後高まるものと想定されます。
概要

本システムは、電気通信事業用の11GHz帯あるいは15GHz帯を用いてディジタル映像を伝送するための可搬型の無線システムで、送信装置と受信装置から構成され、単方向の通信を行います。
本システムはNTTコミュニケーションズ殿が放送局様向けに提供予定のディジタルTV中継サービスに適用されます。ディジタルTV中継サービス網はTV 端局間を結ぶ中継回線およびTV端局と放送局とを結ぶ端末回線から構成されます。本システムはこのうちの端末回線区間に適用され、端末回線が災害等により 切断された場合の救済用として、またイベント等発生時に現地からの臨時映像をTV端局へ伝送する手段として利用されます。

 

 

 

図1 ディジタル映像伝送用可搬型ワイヤレスシステムの適用イメージ

図1 ディジタル映像伝送用可搬型ワイヤレスシステムの適用イメージ

今後の予定
本システムは本年度以降、本格導入される予定です。今後は、円滑な導入に向けて、導入支援を進めます。
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第一推進プロジェクト FWA推進DP
斉藤利生(主幹研究員)、丸山秀幸(主任研究員)、吉江智孝
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