狭隘箇所切管施工技術

2014年(平成26年)

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管路同士の隙間が30mm未満の狭い箇所では、切管工具が取り付けできず腐食劣化した管路を切断・撤去できないため取替え補修もできませんでした。また、切管時のケーブル防護も、防護治具の管内挿入が困難であったため切管工具刃先食い込み長を手動で調整するという作業者の感覚に頼った方法しかなかったのが現状でした。そこで、図に示すように、切管工具の切断部を薄型化することで、理論上最も狭い隙間である継手同士が互い違いで密着した間隔(12.5mm)まで取り付け可能な切管工具を開発しました。また、駆動部をギヤ方式の電動ドリル駆動とすることで、施工時間もおよそ1/3に短縮しました。ケーブル防護に関しては、ケーブル有無確認のために切管前に開けている穴(以下、小穴)を利用する簡単で確実な方法を開発しました。具体的には、小穴から細長いシート状の防護治具をハンマーで打撃しながら挿入し、ケーブルに巻付けて切管工具の刃先以上浮かせる方法です。

狭隘箇所切管施工技術のポイント

図 狭隘箇所切管施工技術のポイント

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