沿革

『人と街と未来のために。いつの時代も、ミッションは “明日” を形にすることです。』

それは、「人」と「人」をつなぐネットワーク創りから始まりました。そして常に明日を見つめる挑戦は、ネットワーク進化させ、「人」と「情報」をつなぐ仕組みを創りだし、マルチメディアを発展・普及させています。
今、見つめている明日は、マルチメディアが成熟する21世紀前半。
そこでは、サイバーショップやディジタル・キャッシュなど、ネットワーク上で「情報」が「流通」しています。
NTTは、この豊かな「情報流通社会」を実現するため、より便利でより多彩なサービスの開発と、それを支える安全かつ安価な高速ネットワークの研究に挑んでいます。

  • 1948
    逓信省電気通信研究所発足
  • 1950
    4号電話機量産へ
  • 1952
    逓信省の通信事業を引き継ぎ日本電信電話公社発足
  • 1953
    硬貨式公衆電話機全国各地で商用
  • 1954
    マイクロ波回線東名阪間に開通
  • 1959
    クロスバ交換機商用
  • 1960
    電気通信研究所茨城支所開設
  • 1961
    12M同軸方式商用
  • 1962
    市内PEFケーブル商用
  • 1963
    600形電話機商用細心同軸ケーブルを試作
  • 1965
    PCM24通話路方式、東京・大阪で商用
  • 1966
    境界層磁気コンデンサ(BLコンデンサ)実用
    光通信に関する基礎研究開始
  • 1969
    電子交換機(DEX・2)開通
  • 1972
    DIPS・1情報処理システムの現場試験開始
    横須賀電気通信研究所発足
    つくば建設技術開発室発足
  • 1975
    高圧縮音声符号化のためのLSP(線スペクトル対)方式の開発
  • 1977
    記憶容量64キロビット超LSIメモリの試作に成功
    自動車電話方式を実用化
    光ファイバ母材の製造技術〈VAD法〉の開発*1
  • 1978
    近距離光ファイバ伝送方式の総合実験に成功
    ディジタルデータ交換方式総合実験開始
  • 1979
    PARCOR音声合成用1チップLSIを開発
    256キロビット超LSIメモリの試作に成功
  • 1980
    超高純度発光ファイバの開発に成功
    3.2ギガバイト磁気ディスク装置(PATTY)を完成
    G3ファクシミリの国際標準化*2
  • 1982
    VAD法による単一モード光ファイバケーブルの開発に成功
    電子化電話機を開発
    海底光ファイバケーブル中継伝送方式の現場試験に成功
  • 1983
    厚木電気通信研究所発足
  • 1984
    1メガビットLSIメモリ試作に成功
    INSモデルシステム三鷹・武蔵野地区で総合運用開始
  • 1985
    ディジタル交換機(D70・ディジタルインタフェース)実用化
    DIPS・11/5Eシリーズ開発
    F-1.6G超大容量光ファイバ伝送方式現場試験開始
    大容量パケット交換方式(D51形)サービス開始
    日本電信電話公社の民営化により日本電信電話株式会社(NTT)発足
  • *1.古河電気工業・住友電気工業・フジクラ(当時 藤倉電線)との共同研究による。
  • *2.KDDI(当時 国際電信電話)との共同研究による。
  • 1986
    電子番号案内方式サービス開始
    256QAMディジタルマイクロ波方式の現場試験に成功
    SC型光ファイバコネクタの実用化
  • 1987
    4ギガビットで200kmの超大容量光波通信実験に成功
    弾道輸送トランジスタ(BCT)を試作
    酸化物超伝導単結晶薄膜作成に成功
  • 1988
    高速データ暗号用LSI. FEAL・8を開発
    狭スペクトル線幅多電極DFBレーザを開発
  • 1989
    量子細線を利用した新しいトランジスタを試作
    ファイバ型光増幅器を用いた新しい光伝送方式の実験に成功
    超高速化合物半導体トランジスタを開発
  • 1990
    ISDN向けカラー動画像コーデックを開発
    150cc携帯電話機を開発
    マルチベンダ化に向けたコンピュータ統一仕様の完成(MIA 1版)
  • 1991
    VI&P総合実験開始
    電子印鑑システムESIGNを開発
    超LSI開発用SORリソグラフィシステムの完成
    現場環境下での10ギガビット/秒光伝送試験に成功
  • 1992
    VI&P総合実験開始
    ATM(ノード・リンク・LAN)システムの試験開始
    自然放出制御ダイオードの実現性を確認
    光加入者伝送システムの試験開始
  • 1993
    最良優先法を応用した探索アルゴリズムを開発
    VI&P総合実験第2フェーズ開始
    移動通信用ハーフレート音声符号化アルゴリズムを開発
    0.2ミクロン級LSI基本技術を確立
  • 1994
    災害対策用ポータブル衛星通信地球局を開発
    コンピュータネットワークを利用した協調作業支援システム(COGENT)を開発
    超高精細110インチ大画面表示装置を開発
    シリコン極微構造を用いた単電子トランジスタを試作
  • 1995
    PHS用低消費電力ベースパンド総合LSIを開発
    パーソナルマルチメディア通信サービス(VI&P第3フェーズ)実験を開始
    現用回線による20ギガビット/秒・1000kmの光ソリトン伝送に成功
    単一のスーパー光源を用いた波長多重400ギガビット/秒の超高速大容量光伝送実験に成功
    半導体を流れる超伝導電流の新しい量子力学効果を実証
  • 1996
    新ノードを学術情報ネットワークやPHSシステムに導入し、サービスを開始
    新光アクセスシステム(通称:πシステム)を開発
    光ATMスイッチのプロトタイプを開発し、40ギガビット/秒の容量を達成
    新原理に基づき温度変化に強い光波長フィルタを開発
    安全性、信頼性、効率性が優れる新方式の電子マネー実験システムを試作
    音声ダイヤル機能を実現し、腕時計タイプのPHS端末を試作
    高臨場感マルチメディア通信会議システムの構成技術を開発
  • 1997
    新ネットワークノードシステムの事業導入を開始
    商用化FTTH網の開発と横浜市戸塚でのCATV映像伝送サービスの試験提供
    インターネットを利用するサイバー・ソサイエティ、個人映像発信実験局、サイバー・ショップ等のシステムを開発
    著作権保護を考慮した画像コンテンツ販売システムを開発
    1ボルト動作のアナログ・ディジタル変換LSIを開発
  • 1998
    xDSLフィールド実験の開始
    ネットワークオーディオ方式「SolidAudio」を開発
    オンデマンド遠隔講義システムの構築及び共同実験の開始
    広告出版印刷業界間ネットワークサービスの実用化実験開始
    新光アクセスシステム(πシステム)のサービス開始
  • 1999
    日米欧4社による高速光アクセスシステムの共通技術仕様が完成
    次世代暗号として期待される楕円暗号分野で新技術を開発
    ICカード情報流通プラットフォームの共同開発に合意
    光ファイバセンサ船体損傷検出システムを共同構築
    コンクリート構造物の健全性を診断する『ひずみセンシング用光ファイバ』を開発
    NTT武蔵野研究開発センタ本館オープン
    NTT再編 3総合研究所体制へ
  • 2000
    パリ発コンテンツ(iFrench)流通サービスの映像配信実験を開始
    金沢市内で地域情報流通ビジネスのFTTH共同トライアルを開始
    NTTと三菱電機が共同で次世代暗号アルゴリズム「Camellia」を開発
    光ファイバセンサ船体損傷検出システムを共同構築
    周回性アレイ導波路回折格子フィルタを用いた大容量フルメッシュネットワークシテムを開発
    世界的な新発見に基づく眼鏡なし3Dディスプレイを開発
  • 2001
    世界最高速の実時間VLBI実験に成功-データ速度1Gbit/sを達成-
    1枚のICカードで旅行、イベント等様々な生活シーンに利用できる電子チケット「FlexTicket」システムを開発
    土を出さずに管路を敷設する世界初の"無排土高速モグラロボット"を開発
    IPv6上の高度な商用サービスを実現する ネットワークセキュリティ技術を開発
    将来の超大容量インターネットのバックボーンを支えるフォトニックMPLSルータを開発
  • 2002
    全国どこからでもマルチキャスト集配信を実現する衛星通信システムを開発
    光ファイバーを活用した映像配信共同実験を開始
    NTT・日立・松下、光ネットで次世代eコマース実現に向け共同研究を開始
    世界最高速の光通信用集積回路を開発
    26GHz帯ワイヤレスIPアクセスシステム(WIPAS)の開発
  • 2003
    世界初、リバティ・アライアンス仕様に情報共有制御技術を適用
    新構造光ファイバ「ホーリーファイバ」の実用化に見通し
    次世代ブロードバンドサービスを実現するマルチキャストMPLS技術を世界に先駆けて開発
    世界初!楕円曲線暗号(ECDSA署名)実装技術で企業3社が実装技術を共同で開発
    攻撃元にまで攻め上がりながらネットワーク全体を防御するDDoS攻撃対策システム「Moving Firewall」を開発
  • 2004
    迷惑メール対策を実現する「privango(プリバンゴ)メールシステム」を開発
    自宅のネット家電の遠隔操作を可能にするホームゲートウェイ・セキュリティ技術を開発
    高速ネットワーク上で高機能処理を可能とする世界最高速の10Gb/sパケット識別・転送処理ボードを開発
    安定性に優れたインターネット環境の構築に向けOCNで広域IP網経路監視診断システム「ENCORE」を運用開始
    世界最高の電気光学効果を持つKTN結晶材料
  • 2005
    テラビット級ネットワーク制御技術の相互接続実験に成功
    光アクセス大量開通を簡易に短時間で実現するFTTH対応先行光配線キットを開発
    日本初!128ビットブロック暗号アルゴリズム「Camellia」がインターネットにおける次世代標準暗号規格に採用
    携帯電話に直接搭載可能な小型・高出力の次世代燃料電池を試作
    ワンチップ指紋認証LSI
    ホーリーファイバを用いた「曲げフリー光ファイバコード」の開発
  • 2006
    研究教育ネットワーク連携による日米間遠隔胎児医療の実験を開始
    国産唯一の次世代国際標準暗号「Camellia」をオープンソースコミュニティOpenSSL Projectが採用
    光IP連携トラヒック制御技術を開発
    14Tbit/s(111Gbit/s×140Ch)世界最大容量WDM伝送に成功
    楕円曲線暗号PSEC-KEM がISO/IEC国際標準暗号規格に採用
  • 2007
    暗号方式の安全性検証に有効とされる「素因数分解」において世界記録を更新
    「日本コンピュータセキュリティインシデント対応チーム協議会」が発足
    既存の複数ネットワークを活用した市民向け「防災情報伝達の強化に向けた共同トライアル」の実施について
    次世代暗号「Camellia」の主要オープンソースソフトウェアへの採用が大きく進展
    NTTグループが開発した多心一括接続形MTコネクタが、米国Verizon社のFTTH配線システムに採用
  • 2008
    NGN商用システムの開発実用化
    NGN対応IPTVシステムの研究開発
    大量の投稿コンテンツを処理できる「ロバストメディア探索技術」の開発、実証実験開始
    細径・低摩擦インドア光ファイバケーブルの開発
    世界初、テレポーテーション型量子計算の実証
    世界最大容量長距離伝送(13.4Tbit/s-3,600km伝送)に成功
  • 2009
    業務用固体酸化物形燃料電池発電モジュールで世界最高の発電効率59%を達成
    公開鍵暗号の安全性の根拠である「素因数分解問題」で世界記録を更新
    日本初のファイルシステムとして「NILFS」がLinuxに採用
    NTTの光技術を駆使し大幅な低電力化を実現する光電子融合型光パケットルータを開発
    多機能な二量子ビット演算素子の開発に成功
  • 2010
    光パスとIPの統合制御によりダイナミックに仮想ネットワークを構成する技術を開発
    世界初1Gbit/s超のマルチユーザMIMOリアルタイム伝送
    アトジュール光スイッチ ~チップの中に光ネットワーク技術を~
  • 2011
    Nicira社と共同で遠隔ライブマイグレーションに成功
    10Gbit/sのアクセス速度において100km級の広域光アクセス実証実験に世界で初めて成功
    コミュニケーションのバリアフリー化を実現する「こえみる」を開発
    100Gbps級光伝送デジタル信号処理回路の開発とそのフィールド検証に成功
    量子メモリーの原理実験に成功
  • 2012
    世界最高密度の多心ファイバーケーブルを開発
    機器電力推定技術を開発
    毎秒1ペタビット、50kmの世界最大容量光伝送に成功
    世界初のGaN系半導体剥離プロセスを開発
    着衣だけで心拍・心電図の常時モニタリングを可能にする素材を作製
    押し寄せる膨大な「今」を瞬時に賢く分析するリアルタイム型BigData分析技術「Jubatus」を開発
    現在の3総合研究所へ再編
  • 2013
    ADRの国際標準規格であるOpenADR2.0 Profile Aの認証を国内で初めて取得
    サービスチェイニング技術を活用したユースケースの実現構成がETSIのコンセプト実証として国内で初認定
    従来の1/10の超低消費エネルギーでデータ伝送可能なレーザの開発に成功
    通信の即時回復を可能とする「ICTカー」の開発
    H.264の2倍以上の圧縮性能を誇る高画質HEVCエンコードエンジンを開発
    北米研究開発拠点 NTT Innovation Institute, Inc. 設立
  • 2014
    大騒音下でも明瞭な収音を可能とするインテリジェントマイク技術を開発
    FireFort-LDGM FECの研究開発とMMT標準化活動、World Cup Brazilでの8K-PV実験
    hitoeによるウェアラブル生体情報センシング基盤技術の開発
    深層学習に基づく高度音声認識技術の研究開発
    NetroSphere:キャリアネットワークのあり方を変革する新R&Dコンセプトを策定
    100G-PTS実用化
    世界最高水準400ギガビット伝送のフィールドトライアルに成功
  • 2015
    4K/8K映像の高画質伝送を実現するHEVCエンコードLSIを開発
    人間による液体認識の科学的解明と変幻灯の開発
    周波数利用効率を損なわないWDM一括非線形歪補償による伝送長延化の研究
    細く透明で美観を損ねない「透明光ファイバ」の実用化(2015年度グッドデザイン賞受賞)
    NetroSphere構想のもとアクセス装置の部品化をめざす将来アクセスシステムの新コンセプト「FASA」提唱
    050VoIP網でのデータ・制御分離モデルの実用化
  • 2016
    NTT発オープンソースソフトウェアGoBGPをインターネットマルチフィード社のJPNAPサービスに導入
    400G超低電力デジタルコヒーレントデバイス(DSP)の研究開発
    「勝つための脳を鍛える」スポーツ脳科学プロジェクトを発足
    光を使って難問を解く新しい量子計算原理を実現
    宇宙線に起因する電子機器の誤動作「ソフトエラー」の試験技術を小型の加速器中性子源で確立しサービスを開始
    アダプティブビットレート映像配信におけるユーザー体感品質推定アルゴリズムを他機関との技術統合により標準化
    高電圧直流給電システムの導入による省エネ・省資源化
  • 2017
    秘密分散技術の初の国際標準にNTTの秘密分散技術が採択
    幼児語彙発達の研究に基づく 絵本検索システム『ぴたりえ』
    世界初、光通信波長帯ナノワイヤでレーザ発振および高速変調動作に成功
    APAC地域でのNWサービスの創出をめざす研究開発イニシアチブ「APAC Telecom Innovation Initiative (ATII)」を設立
    摩耗しにくく点検しやすい新型マンホール鉄蓋「テーパーダイア鉄蓋」の開発(2017年度グッドデザイン賞受賞)
    新転送技術「Multi-Service Fabric(MSF)」が、初のAPACキャリア共同実験に成功、ホワイトボックススイッチの実用性を実証
  • 2018
    シビアな受信環境でもGNSS衛星信号を適切に選択するマルチパス対策アルゴリズムを開発し高精度な時刻同期を実現
    世界最速の1波600Gbps光伝送と587Gbpsのデータ転送実験に成功
    フォトニック結晶光ファイバ技術を用いた加工用高品質レーザの長距離伝送に成功
    世界最高性能の耐量子公開鍵暗号を実現
    毎秒100ギガビット無線伝送を、世界で初めて新原理(OAM多重)を用いて成功
    ~5Gの次世代を実現する革新的無線通信技術を開拓~
    存在を感じさせない『透ける電池』の基本動作を確認
    ~IoTの更なる可能性拡大に向けて~
    最高の強磁性転移温度を持つ新絶縁物質Sr3OsO6を創製
    ~88年ぶりに記録を更新~
  • 2019
    商用環境にて超大容量1テラビット/秒光信号の長距離伝送(世界最長1,122km)に成功
    衛星に送信する無線信号を自在に複数の信号に分解・合成するスペクトラム分解合成伝送技術の確立・衛星通信サービス保守作業高効率化と経費削減へ貢献
    世界初、光ケーブル構造を最適化することによる光ファイバ内の伝送特性を制御することに成功
    IoT向けメッセージ認証技術LightMACがISO標準に採択
    光変調器を超省エネ化し、高速高効率な光トランジスタを実現
    ~光電子融合型の超低消費エネルギー・高速信号処理へ前進~
    超大容量1テラビット/秒光信号の長距離伝送に成功
    ~商用環境において世界最長1,122kmの伝送を実現~
    ナノ薄膜の立体構造を鋳型とした人工神経ネットワークの形成に成功
    ~再生医療技術を支援する新しい生体インターフェースの実現に期待~
    NTT Research, Inc. 3研究所発足(量子計算科学、暗号情報理論、生体情報処理)
    IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を提唱